| 研究課題/領域番号 |
20K13578
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| 研究機関 | 大阪女学院大学 |
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研究代表者 |
船越 多枝 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 准教授 (50801776)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | ダイバーシティ / インクルージョン / がんサバイバー / 人的資源管理 / 人事制度 |
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| 研究実績の概要 |
2022年度は、研究課題に関する文献調査、個人へのインタビュー調査、及びケース事例調査を主に実施した。当該年度において、コロナ禍による社会への影響は改善されつつあったものの、引き続き対策が必要な状況であり、医療関係者や企業関係者においては、やはりそれぞれのコロナ禍対応を優先する状況であった。そのため、2022年度も調査対象者とのコンタクトは容易ではない状況であった。そのような中にあっても、オンラインツールが社会的に一般化してきたことに加え、これまでの人的ネットワークから、がんサバイバー本人や、企業人事担当者、また医療関係者にインタビューを行うことができた。更に、がんサバイバーの活躍を促進する企業のケース事例研究について、対象と想定される企業に本格的なアプローチを開始し、一定の調査協力を得ることができた。それらの結果、2022年度は2023年度に向けて、アウトプットを引き出せるインタビューデータが蓄積できたと考える。2023年度においても、引き続き研究課題に関するインタビュー調査を継続し、すでに行ったインタビューについては分析・考察を深める予定である。なお、2022年度は、文献調査の一部について学会発表を行ったが、インタビュー調査に関しては、教育・校務や、機会を得た調査の調整等でタイミングが合わず学会発表が叶わなかった。そこで、2022年度に実施したインタビュー調査の結果も含め、2023年度に学会発表及び論文執筆を行いたいと考えている。加えて、2023年度は、現在のインタビュー調査を継続するとともに、更に新たな事例研究や、量的調査の設計にも取り組みたいと考えている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度もコロナ禍が収束しておらず、研究課題が医療に関係する点から、医療関係者や企業関係者といった調査協力者とのアポイント調整が容易ではなかった。一方で、オンラインツールを活用するなどし、可能な限りインタビュー調査を進めた。ただ、調査協力者への依頼や調整には、かなり時間やエフォートが必要な状況でもあり、結果として調査の実施に想定以上の時間がかかった。また教育業務においても、引き続きコロナ罹患学生などへ柔軟かつ様々な対応を行う必要があったため、教育と研究のエフォート配分に狂いが生じた。結果として、進捗にはやや遅れが生じている。これらの点を踏まえ、上記の区分とした。
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| 今後の研究の推進方策 |
2023年度は個人や人事部、また医療関係者へのインタビュー調査を継続して実施し、その分析を進めていく。また、事例研究として、新規事例に取り組みたいと考えている。加えて、ここまで蓄積したデータに基づき、学会発表及び論文執筆を目指す。コロナ禍の状況は、2023年度より改善されると想定する。よって、状況には十分配慮しつつ、さらに意欲的に調査研究に取り組む計画である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による調査実施への影響があり、研究計画の後ずれが一部発生したため。2023年度は、調査の継続的な実施に加え、新たな事例研究への取り組みを計画している。コロナ禍も収束に向かうと想定されることから、学会などにも積極的に参加し、発表や情報収集を行い、調査分析の論文化を目指す。
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