本研究は、人工知能(AI)をはじめとする様々な革新的技術が、専門職のあり方をどう変えていくのかについて、実証研究からいくつかの理論を生み出した。 具体的には、①センスメイキング(専門職の未来観)、②アイデンティティ、③イノベーション、④専門職という制度自体の変化、⑤専門職志向の起業家の台頭、の5つの視点で示唆を出した。総括すると、AIは専門職の世界観に大きな影響を与え、大手の専門職組織での組織的なデジタルイノベーションの取り組み、職能団体を核とした専門職単位での生存戦略、専門職による関連領域のデジタル起業、などの重要な変化が現実化していることが明らかになった。
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