研究課題/領域番号 |
20K13610
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研究機関 | 岩手県立大学宮古短期大学部 |
研究代表者 |
鈴木 将人 岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 講師 (10587166)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | コモディティ化 |
研究実績の概要 |
昨年度は、新型コロナウイルスの影響から移動を伴う調査研究が制限されていることもあり、主に文献サーベイによる理論研究と分析に用いるデータセットの構築を行うことになった。具体的には、経営戦略領域における当該研究分野の先行研究の整理と刊行物や企業のホームページなどから、製品機能・性能に関するデータ収集を行いデータセットの構築を行った。また、理論研究で得られた知見とデータセットの構築を受けて予備的な分析を行った。予備的分析では、概ね想定していた現象を確認することができ、新たな理論的な視座を得られる可能性が示唆された。理論研究や予備的分析の実施により、本研究の位置づけを考える上では、当該研究分野における先行研究についての詳細な検討を行うことの必要性を確認することができた。たとえば、昨年度の研究によって得られた知見として、経営戦略領域に加えて、本研究の議論と関連すると考えられる製品開発やマーケティング領域などの研究蓄積からも、議論を行う上で有益な示唆を得られる可能性があることがわかった。これを受けて、理論研究で検討する研究領域を若干広げることについて検討を進めている。昨年度は、このような理論研究と予備的分析により、本研究の方向性に対してある程度の見通しを得ることができた。本年度は、上述のような研究成果を踏まえ、文献サーベイによる理論研究によって議論を深めることやデータ収集の継続とともに、分析手法の検討を行うことを予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
想定していたよりもデータの収集に時間を要していることと、理論研究で扱う研究領域を広げる必要性が出てきたため。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画に基づいて実施することを予定している。具体的には、文献サーベイによる理論研究およびデータ収集とともに、分析手法の検討を行うことを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度は、想定していなかった新型コロナウイルスの影響によって、移動を伴う調査研究に制限があり、主に文献研究とデータの取集を行うことになった。結果として旅費や人件費等の支出がなかったものの、研究が進むにつれ、専門家との意見交換などが必要になると考えられる。そのため今年度は、旅費や人件費等に相応の支出が必要になる可能性を考慮し、研究計画に基づいて使用額を示した。使用計画は、研究計画に基づいて使用することを予定している。
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