研究課題/領域番号 |
20K13627
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
津村 将章 中京大学, 経営学部, 准教授 (60735223)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 物語 |
研究実績の概要 |
2020年度は文献レビュー及び、実験を行った。文献レビューでは、文学理論、物語創作論、物語理解研究、広告研究などの分野を主として整理を行っている。また、既存広告についても整理を行っている。これまでの文献サーベイの結果、本研究のテーマである、何からの困難や葛藤を伴う物語は広告においても広く用いられており、多くの場合、広告上で何らかの問題を解決する際には、ブランドが重要な役割を果たす場合が多い。このような手法をスライス・オブ・ライフ型という(仁科・田中・丸岡 2007)。物語構造と広告の関連について十分なデータをもって分析した研究は少ない。このため、当該年度ではテレビ広告約100本(15秒)の構造について分析を行った。実験では、企業から得られた大規模なCMの評価データをもとに、効果が認められる広告はどのような構造を持つのか、特に困難や葛藤といった要素が広告効果には果たす役割について調査を行った。この結果は、学会及び論文で発表の予定である。また、当該年度では更に基礎的な調査として、文芸作品(約80作品)における物語上の葛藤や困難に焦点を当て、どのような葛藤や困難が描かれていると物語の評価につながるのか、また解決などがこれらの要素とどの程度関連するのかについて実験を行った。この実験については、現在データを整理中であり、今後学会、論文等で発表を行う予定である。
参考文献 仁科貞文・田中洋・丸丘吉人(2007). 広告心理 電通
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題の進捗状況としては、文献レビュー及び当初予定していた実験に関しては、おおむね順調に進展している。但し、当初計画をしていた学生を対象とした実験については、コロナ禍という事情もあり実施できず、2021年度においては何らかの対応を行う必要があるものと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方法は、物語の基礎的な研究を行う予定である。具体的には、文芸作品が内容している葛藤や困難の要素の抽出を行うと同時に、WEB調査にてそれらの要素がどの程度作品評価に影響を与えているのか調査する予定である。また、それらの知見をもとに、物語性のある広告を作成し、実験を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度はWEB調査を行う予定である。このため、当初想定よりも多くの予算が必要となる。
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