研究課題/領域番号 |
20K13630
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
大沼 卓也 近畿大学, 産業理工学部, 講師 (50823324)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 選択 / 視線 / 選択肢の配置 |
研究実績の概要 |
初年度である本年度は、新型コロナウイルス感染症対策に伴う学生入構制限措置により、計画していた実験室実験が実施できる状況ではなかった。そのため、実験室実験の環境整備やデータ分析手法等の準備を進めるとともに、選択と視線の関係性や、選択肢の配置による選択・視線への影響について、最新の知見の情報収集をおこなった。 その結果、実験室状況および実際の店舗環境の両方において、選択肢の配置によって視線の向けられやすさが変わること、また視線の動きと関連して選択肢の選ばれやすさも変わることがわかったが、本研究課題が明らかにしようとしているような、選択肢の配置による影響の具体的メカニズムについてはいまだ明らかでないことがわかった。得られた調査結果はレビュー論文としてまとめ、国際的な学術雑誌に投稿している最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症対策による本学キャンパスへの学生の入構制限措置により、計画していた実験室実験を実施することができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の進捗をふまえつつ、当初計画していた実験室実験を順次実施していく。視線計測を行うことで、選択および視線に対する選択肢の配置の影響について検討していく。 また、万が一ふたたび入構制限措置がとられ、実験室実験ができなくなった場合は、インターネットを利用した選択の行動実験を主とした研究に切り替えることで、選択の配置による選択への影響のメカニズムを検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
上記の物品費に加えて、実験室実験の参加者に対する謝礼金を計上していたが、学内の新型コロナウイルス感染症対策に伴う学生入構制限措置の結果、実験室実験を行えなかったため使用しなかった。そのため、当該年度に行う予定だった実験室実験を次年度に行い、それに伴う参加者謝礼金として使用する予定である。
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