本研究では、スキルシェアが金銭的な報酬をもたらすだけでなく、人々のウェルビーイングを向上させることを明らかにした。政策的にシェアリングエコノミーの拡大が進められる中、経済的価値のみならず、社会的価値の派生を示した点が、本研究の学術的・社会的な意義である。またこの結果は、スキルシェアがウェルビーイングを向上させる副業になりうることを示唆する。働き方が多様化し、リカレント教育やリスキリングなど大人の学びが政策的に進められるが、獲得した知識を活かすことで、人々のウェルビーイングが向上するという事実は、意義のあるものであると考えている。
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