研究課題/領域番号 |
20K13633
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
綿貫 真也 流通科学大学, 商学部, 教授 (10844243)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 消費者神経科学 / メタアナリシス / ニューロマーケティング / ブランドリレーションシップ / ブランドエクイティ |
研究実績の概要 |
ブランドラブの神経基盤を明らかにするために,MRI実験の準備を行なった.本実験の実施に向けて,予備調査と予備実験を実施した.MRI被験者抽出のための予備調査は,Ahuvia et al.によるブランドラブリレーションシップ測定尺度に依拠して設計し,実施した.MRI実験適合者1000名から,参加許諾意思を示している300名程度の母集団を絞り,さらに,本研究の対象者条件(特定のブランドに愛着を抱いている人)に合致するMRI被験者を20名選考した.MRIの予備実験は,撮像パラーメタを決定するために,4名の被験者を使用して実施したが,撮像不良のために(脳構造画像にゴースト現象が発生した),再度,予備実験が必要であるとの結論を得た.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症により,被験者リクルーティング,実験箇所の確保が難しかったことが,影響している.
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今後の研究の推進方策 |
実験が困難な中でも,実行可能であった被験者リクルーティングも完了しているので,MRIの撮影環境に問題がなければ,スムーズに進行すると考えられる.今後は,FMRI画像からブランドラブを抱いている被験者の脳賦活パターンの特徴を解析し,その脳賦活パターンとスクリーニングにて使用したAhuvia et al.によるブランドラブリレーションシップ測定尺度の関連性を解析し,機械学習によるデコーディングモデル(神経解読モデル)を開発する.
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次年度使用額が生じた理由 |
実験がずれ込んだだめ.今後の使用計画は,FMRIの実験の実施する.理化学研究所設置のMRIを使用して,被験者10名の脳機能画像,脳構造画像を撮像する予定.具体的なステップとして,1)予備実験の実施:ファントムと言われる模型を使用した後に,研究代表者が被験者となり,実験の際の最適な撮像パラメータを決定する.2)被験者スクリーニング 3)本実験の実施
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