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2023 年度 研究成果報告書

仏旧植民地出身移民(の子孫)の抵抗ーーインターセクショナルな連合の不/可能性

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13667
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関東京外国語大学

研究代表者

田邊 佳美  東京外国語大学, 総合国際学研究院, 准教授 (40869880)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード旧植民地出身移民 / フランス / インターセクショナリティ / 連合/政治的連帯 / 対抗的公共圏 / 予示的政治 / マイノリティ知 / 社会運動
研究成果の概要

本研究は、(1)非均一的なマイノリティ集団が多様なアクターの交差する社会運動空間で「連合」(連帯)を実現する不/可能性を、2012年から2019年にかけてパリ都市部郊外の長期調査で、フランスの旧植民地出身移民とその子孫を中心とした社会運動空間で収集したデータを用いて、「独立性」「政治的連帯」「予示的政治」「対抗的公共圏」の概念に依拠しつつ理論的に考察した。さらに、(2)二次資料と現地調査(2022年度と2023年度に実施)で得たデータから、「連合」(連帯)における「マイノリティ(化された)知」の位置付けを、事例と理論の両面において分析した。

自由記述の分野

国際社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、マイノリティの政治における権力関係の問題に対して、フランスの事例に依拠した実証的分析と理論的考察から、実質的な「連合(連帯)」の障害・条件・契機を例示すると同時に、「対抗的公共圏」や「予示的政治」などの分析概念の精緻化に貢献し、マイノリティが社会正義を求めるなかで創造する知の意義を明らかにした点にある。世界的規模での経済格差や不平等が指摘され、社会内部の多様性が自明となっている現代社会において、マジョリティ/マイノリティ関係の複層的かつ複雑な理解は欠かせない。本研究の社会的意義は、公正かつ平等な政治・制度や社会関係の創造に向けた議論の材料を提供する点にある。

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公開日: 2025-01-30  

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