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2021 年度 実施状況報告書

日米豪の〈男らしさ〉規範の受容と抵抗――伝統的規範の変容をめぐる比較社会学

研究課題

研究課題/領域番号 20K13671
研究機関岡山大学

研究代表者

齋藤 圭介  岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (60761559)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード規範 / 男性性 / 男らしさ / 文化的受容/抵抗
研究実績の概要

本研究は、文化的要因である〈男らしさ規範〉に着目し、日本の男性が抱える〈男性であること〉の規範的意識とその実態を、受容と抵抗という視点から日米豪のフィールドワークから明らかにするものである。
2年目にあたる今年度は、コロナ禍により海外出張が禁止・自粛が続いた状態であり、海外調査の実施には残念ながら至らなかった。そのため、国内調査を重点的に実施した。
本科研調査に基づき、日本社会学会の学会誌『社会学評論』公募特集号(ジェンダー)に「生殖における男性の当事者性・再考――出生前検査に対峙した男性たちの役割カテゴリーの実践に着目して」(2022年3月刊)を掲載することができた。ほかに招待講演となる国際学会の報告要旨を含む2本を掲載した。さらに、学会誌等への寄稿を計4本掲載した。
学会発表は、University of South AustraliaのHawke EU Jean Monnet Centre of Excellenceの招待を受け、"UNISA/KANTO FELLOWSHIP PROGRAM IN FOCUS," ADVANCING JAPAN-AUSTRALIA KNOWLEDGE EXCHANGE IN THE 21 ST CENTURY,の国際会議での報告を行った。くわえて原子力学会の学会賞受賞者講演「社会調査で明らかになること/ならないこと(社会・環境部会セッション 2020年度社会・環境部会賞受賞記念講演)」を行った。ほかに関東社会学会テーマ部会(2021年6月13日)の企画・司会を行った。
上記のとおり、研究実績としてまとまった成果を刊行・報告することができている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海外出張の実施が難しい状況が続いているが、国内調査は成果の刊行も含めて実施することができた。本科研調査に基づく投稿論文・学会発表はコンスタントに成果をだせており、研究成果の公開についてはおおむね順調に進展しているので、最終年度である3年目で国際比較分析への移行をスムーズに行うことができると期待できる。

今後の研究の推進方策

研究2年目にあたる次年度は、当初の研究計画をふまえ、本年度の研究結果をさらに充実させ進展を図る方針である。
とくにコロナ禍のため実施できていない外への現地調査を追加で行うことを予定している。その成果を、論文や学会等を通じてさらに積極的に公開していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍による海外調査の実施ができなかったため。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] University of South Australia(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      University of South Australia
  • [雑誌論文] 生殖における男性の当事者性・再考――出生前検査に対峙した男性たちの役割カテゴリーの実践に着目し て2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      『社会学評論』

      巻: 72(4) ページ: 467-486

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 査読誌に掲載されやすい論文テーマとは何か2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      『新社会学研究』

      巻: (5) ページ: 188-192

  • [雑誌論文] Unisa/Kanto Fellowship Program in Focus2021

    • 著者名/発表者名
      SAITO KEISUKE
    • 雑誌名

      Advancing Japan-Australia Knowledge Exchange in the 21st Century Proceedings

      巻: 1 ページ: 8-8

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] テーマ部会報告概要(テーマ部会A 理論という実践)2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      関東社会学会ニュース

      巻: (158) ページ: 4-5

  • [雑誌論文] 第12回/最終回 〈社会調査で得られる社会像〉と〈リアルな社会〉のあいだに生じる不可避のズレ2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      ATOMOΣ(日本原子力学会誌『アトモス』)

      巻: 63(6) ページ: 496-496

    • DOI

      10.3327/jaesjb.63.6_496

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 研究例会報告「第1回研究例会報告会 理論という実践――ジェンダー理論は社会正義を語れるか」2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      関東社会学会ニュース

      巻: (157) ページ: 15-16

  • [雑誌論文] テーマ部会部会要旨「テーマ部会A 理論という実践――ジェンダー理論は社会正義を語れるか」2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 雑誌名

      関東社会学会ニュース

      巻: (157) ページ: 12-13

  • [学会発表] 社会調査で明らかになること/ならないこと(社会・環境部会セッション 2020年度社会・環境部会賞受賞記念講演)2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 学会等名
      原子力学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 「理論という実践――ジェンダー理論は社会正義を語れるか」2021

    • 著者名/発表者名
      齋藤圭介
    • 学会等名
      関東社会学会テーマ部会A
  • [学会発表] UNISA/KANTO FELLOWSHIP PROGRAM IN FOCUS2021

    • 著者名/発表者名
      Saito Keisuke
    • 学会等名
      ADVANCING JAPAN-AUSTRALIA KNOWLEDGE EXCHANGE IN THE 21 ST CENTURY
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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