研究課題/領域番号 |
20K13684
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 大谷大学 (2020, 2022-2023) 立命館大学 (2021) |
研究代表者 |
野村 実 大谷大学, 社会学部, 講師 (70823227)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | モビリティ / 地域公共交通政策 / 官民・市民連携 / 自家用有償旅客運送 / MaaS / 近畿北部地域 / 中山間地域 |
研究成果の概要 |
本研究では、①生活課題の把握、②自発的な実践のプロセス、③新たなモビリティの政策展開という3つの視点から中山間地域のモビリティという主題にアプローチした。具体的な成果については、次の3点である。第1に、生活課題の把握については、高齢住民へのインタビュー調査を通じて、運転免許返納/非保有の高齢者の生活課題を把握・明示した。第2に、自発的な実践プロセスについては、自家用有償旅客運送の取り組み事例から、事業者・住民・官民という主導アクターの類型を行った。第3に、新たなモビリティの政策展開については、事例研究を通じて官民・市民連携のスキームを部分的に明示した。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果の学術的意義としては、モビリティに関わる実態把握から課題解決に向けた実践と政策に関する連続的な研究として、既存の交通工学や交通経済学および地域社会学に新たな学問的示唆を付け加えることが期待される点が挙げられる。また、すでに研究期間中から研究者が座長等を務める地域公共交通会議や関連部会において、本研究で得られた成果の一部を積極的に提供しており、差し迫った課題である市民・住民のモビリティ確保の社会課題に対して研究成果の還元を行っているという点で、本研究の社会的意義が大いにあるものといえる。
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