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2023 年度 実績報告書

献血者の贈与と共同性の論理に関する福祉社会学的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13700
研究機関熊本大学

研究代表者

吉武 由彩  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (70758276)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード献血 / 贈与 / 共同性 / 匿名 / 社会的連帯
研究実績の概要

本研究は、近年の献血者数の減少を背景に、献血者における贈与と共同性の論理について実証的に研究することを目的とするものである。さらに、献血行為の実証研究を通して、匿名他者との連帯形成のための要件についても検討することを目的としている。2023年度の研究実績の概要は以下の通りである。
第1に、文献等の整理を行い、日本における血液事業の歴史や輸血によるウイルス感染の問題、ウイルス検出・除去技術についてまとめた。上記の内容は書籍の一部として発表した(『薬害とはなにか』「売血と献血――血液提供をめぐって」)。
第2に、献血とは広くはボランタリー行為とみなすことができることから、文献等の整理を行い、ボランタリー行為と贈与、関係の非対称性、自発性などをめぐる問題点について検討した。上記の内容は書籍の一部として発表した(『入門・福祉社会学』「福祉社会の形成とボランティア活動」)。
第3に、献血者への聞き取り調査のデータをもとに、どのような人が献血するのかについて分析を行い公表した(「見知らぬ他者への贈与――どのような人が献血するのか」『Academic Research on Donations』)。
第4に、献血およびボランタリー行為に関する量的調査を実施し、献血の規定要因について分析を行った。過去1年間の献血経験有無や累積献血回数などを従属変数とした。独立変数については、性別、年齢、社会階層、社会関係などの変数について分析を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 見知らぬ他者への贈与――どのような人が献血するのか2023

    • 著者名/発表者名
      吉武由彩
    • 雑誌名

      Academic Research on Donations

      巻: - ページ: 1-7

    • オープンアクセス
  • [図書] 薬害とはなにか――新しい薬害の社会学2023

    • 著者名/発表者名
      本郷正武、佐藤哲彦、花井十伍、中川輝彦、蘭由岐子、田代志門、松原千恵、種田博之、中塚朋子、山田富秋、宇田和子、佐藤嗣道、森戸克則、吉武由彩、藤田景子、花井十伍、松岡一郎、藤吉圭二、若生治友
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      4623095290
  • [図書] 入門・福祉社会学2023

    • 著者名/発表者名
      吉武由彩、福本純子、浅利 宙、黒川すみれ、松本貴文、市原由美子、吉武理大、三代陽介、井上智史、桑畑洋一郎
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      4762032565

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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