研究課題/領域番号 |
20K13705
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
石井 由香理 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (90788431)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ジェンダー / 異性装 / クロスドレッサー |
研究実績の概要 |
本研究は、異性装者を含む性別違和を覚える人たちが抱える脆弱性が何かを明らかにし、社会(福祉)制度の対象の外側に配置される過程、および、かれらが抱えているリスクや困難性がどのようなものであるのかを把握することを目指して行われるものである。性別違和を覚える人たちの中でも、特に経済的に困難な状態に陥りやすくその状態が不可視化されやすい/あるいはすでにそうした状態にある人たちを対象とする。具体的な対象となるのは、①LGBTQの外側に配置され、その存在が不可視化されている「異性装者」、②大阪府釜ヶ崎地域などの生活困難者が多くいると見なされる地域にいる性別違和者、③性別違和を覚える社会福祉制度利用者である。本研究には、関西大学の宮田りりぃ氏と、認定NPO法人自立生活サポートセンターもやいと共同で行われる。ただし、今年度に関しては、新型コロナウィルスの影響により、調査地である関西へ移動し調査をするということが極めて困難な状況にあり、また、もやいに関しても、対象者への調査をする環境が整わなかった。そのため、調査にあたっての準備、すなわち、文献を収集したり、学内で倫理申請をしたりといったことにとどまった。現時点でも、調査をするのは困難な状況にあるが、文献の整理であったり、できることをしていきたい。調査が可能になり次第、関西へ向かったり、もやいでの調査を実施するつもりであるが、今後同様の状況が続く場合には、調査の方法を変更することも検討したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要でも記した通り、新型コロナウィルスの影響から、関西等での調査を実施するのが大変難しい状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の感染状況を見ながら、調査が実施できるようであれば速やかに実施をし、それがむずかしければ、他のやり方ができないかどうか検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの影響により、調査が実施できていない。今後、感染状況を確認しながら、調査の方法を工夫したり、調査に代わる研究方針を検討するなどしたい。
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