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2023 年度 研究成果報告書

権威主義体制の展開と中国国民党<青年兵士>の生活過程:1949~1987年

研究課題

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研究課題/領域番号 20K13711
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

張 龍龍  早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (80844141)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード権威主義体制 / 台湾 / 中国国民党 / <青年兵士> / 生活過程 / 戒厳令時代
研究成果の概要

本研究では、中国内戦で台湾へ渡った当時20歳から25歳(1924年から1929年出生)の国民党兵士(以下、<青年兵士>)を対象に、これまでの90年にわたる<青年兵士>のライフコースを研究射程に入れつつ、とりわけ1949年(大撤退、戒厳令布告)から1987年(戒厳令解除)にいたる<青年兵士>の生活過程を記述し、その動態をマクロ次元での権威主義体制の展開と、ミクロ次元での<青年兵士>と戦友・家族による生活戦略の両者から解明した。

自由記述の分野

家族社会学、ライフコース研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義と社会的意義は、つぎの3点である。
まず、本研究は、これまで看過されていた、台湾戒厳令時代における中国大陸籍軍人の社会史を明らかにした。 つぎに、1950年代から1980年代における<青年兵士>の生活史は、戒厳令解除以降の台湾社会を理解するための原点となる。 さらに、<青年兵士>を主体とする大陸籍軍人への差別は、現代台湾の外来者に対する排除構造の源となる。 総じていえば、1990年代、いわゆる民主化の道を歩み始めて以降の台湾社会を考察するには、まず、それ以前の権威主義体制の最前線に立たされた大陸籍軍人の社会史を理解しなければならない。

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公開日: 2025-01-30  

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