市民後見人の受任を促進するため、市民後見人が困難に感じる後見事務の内容と困難を規定する要因、ならびに支援ニーズを明らかにし、地域のネットワークを活用した市民後見人に対する継続的な支援策を示すことを目的とした。 調査結果から、市民後見活動の困難には、被後見人等に経済的余裕がないための負担感、善意を越えると感じた出来事に遭遇、後見監督人のサポート不足、関係者優位の意思決定等にあることが明らかになった。また、地域住民に市民後見人の存在を意図的に周知し、市民後見人に対する受任後のフォローアップの充実、市民後見人登録者同士の連携と組織化への支援が重要であることが示唆された。
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