研究課題/領域番号 |
20K13725
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
栄留 里美 大分大学, 福祉健康科学部, 助教 (60708949)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 訪問アドボカシーの方法の開発 / アニメ動画製作 / パンフレット製作 / 子どもからの評価 / アクションリサーチ / アドボケイト / 一時保護所 / 児童相談所 |
研究実績の概要 |
近年、一時保護所における子どもの意見表明権をはじめとした権利擁護が課題となり、一保護所の改革が求められている。児童相談所職員が子どもの権利について理解し、意見表明支援に関する知識・技術を修得することに加え、児童相談所から独立し子どもの意見表明を支援するアドボケイト(代弁者)制度を導入することが有効だと考えられる。
本年度は導入の準備期間として「アドボケイト」のアニメ動画製作から始めた。なぜなら、以前の調査でアドボケイトという言葉が子どもや職員にとってわかりにくいという声があったからである。子ども時代に児童相談所に利用者として関与した経験のある方・映像作家、社会的養護の支援者経験者を交えてアドボケイトの動画及びパンフレットの製作をアクションリサーチとして行った。その結果、どのような場面でアドボケイトを呼べるかどのように活用できるのかをわかりやすく伝える4分間の動画にすることができた。その後、子どもたちに見てもらい、概ねわかりやすいという評価であった。一方、わかりにくい言葉もあったため再度修正を行った。現在、1分バージョンも製作中である。
並行してアドボケイトを導入した一時保護所入所中の子どもによる評価調査も始めた。さらに来年度より新たにアドボケイトを導入できる団体があり、研究協議を始めている。活動が始まれば、一時保護所でのアドボカシ―活動の方法、スーパービジョンの在り方について研究を行う。子ども・職員がどう感じたかといった評価調査も行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響で、調査が困難となりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度より新たにアクションリサーチを行うことができる団体を依頼でき、研究協議を始めている。活動が始まれば、一時保護所でのアドボカシ―活動の方法、スーパービジョンの在り方について研究を行う。子ども・職員がどう感じたかといった評価調査も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で調査をすることが困難であった。また動画づくりは途中経過のため、2021年度に支払う予定である。
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