A自治体の一時保護所への訪問アドボカシー活動を週1回、昨年度に引き続きアクションリサーチで実施した。昨年度行った、利用者である子どもや職員へのインタビュー調査の分析を行い、学会で発表した。昨年度から引き続き、5自治体の一時保護所から協力を得てアドボケイトを利用した子どもたちのアンケート調査も実施することができた。 上記を日本子ども虐待防止学会や子どもアドボカシー学会、日本社会福祉学会、日本ソーシャルワーク学会、他招聘講演で報告することができた。また、オープンダイアローグを用いた子ども参画とアドボケイトに関する動画を制作できた。10代向けのアドボケイト動画がなかったため、社会的養護経験者とアドボケイトと協働で10代に親しみやすい動画制作に取り組んだ。
子どもたちへのインタビュー調査の概要は以下の通りである。 A自治体の児童相談所一時保護所を定期訪問するアドボケイトを利用した子ども16名を対象に個別インタビューを実施した。アドボケイトは【秘密を守ってくれる】、権利啓発で自分の【気持ちに気付ける】【嫌なことを話せる】、遊びや傾聴の【時間をつくってくれる】【優しい】【聴いてくれる】【伝えてくれた】等を評価した。利用によって【願いが叶ったこと】、【職員に話せるように】なった。 訪問【時間が短い】、周囲を気にして話せないため【呼び出し希望】が語られた。子どもの願いが受け止められ、願いが実現したことを良かったと話す子どもが多く、意見実現支援及び児童相談所の対応の重要性が示唆された。
|