研究課題/領域番号 |
20K13731
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研究機関 | 熊本学園大学 |
研究代表者 |
金 吾燮 熊本学園大学, 社会福祉学部, 講師 (80822759)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 地域介護の限界点 / 地域福祉 / 介護保険事業 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
地域介護の限界点を向上させる介護保険事業運営のあり方を分析するため、二通りの分析対象を抽出した。1つ目は、地域介護の限界点が高い群(以下、高 限界群)と低い群 (以下、低限界群)を抽出した。2つ目は、地域介護の限界点が改善された介護保険者(以下、改善群)とその他の介護保険者(以下、非改善群)を 抽出した。2つの方法により、地域介護の限界点が高いところと、地域介護の限界点の改善がみられたところをインタビュー対象として選定した。 また、韓国での地域介護の限界点を向上させる地域資源について調査を行った。韓国の農村地域における高齢者の居場所について分析した結果、マウル会館が住み慣れた地域に居住できる地域資源として役割を果たしており、その原因について事例分析を通して明らかにした。マウル会館の歴史からみられた環境(リロケーションダメージが最小化された環境)、政府の支援策、運営層、農村地域の高齢化状況が地域介護の限界点を向上させる限界点として考えられた。 そして、上記の事例分析から、1,580の介護保険者の介護保険事業担当者だけを対象とするのではなく、地域介護に影響を与えているステークホルダーについても調査の必要性を確認した。そのため、地域介護の限界点が高い地域及び改善が優れた地域において、調査対象を既存の介護保険事業担当者に加えて地域福祉担当者や社会福祉協議会の担当者を加えた補足調査をする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍による移動制限が解消されたことにより、介護の事例分析ができていたことや、データの分析によるインタビュー対象の選定および質問項目の選定ができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度では、、1,580の介護保険者の介護保険事業担当者のうち、二通りで抽出されたインタビュー対象への調査、先進事例からの事例分析を行う予定である。地域介護の限界点が高い地域を選定し、サービス提供体制の方向性、介護予防・在宅介護・地域密着型介護サービスの組み合わせ、各施策の効果や課題などに関するインタビュー調査を行う。インタビューは、半構造化インタビューで実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による移動制限でできなかったインタビュー調査を行う予定である。
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