研究課題/領域番号 |
20K13735
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 関西福祉科学大学 (2023) 東海大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
竹内 友章 関西福祉科学大学, 社会福祉学部, 講師 (60755825)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 地域福祉の政策化 / 公的責任 / 社会的企業 / コミュニティ・オーガナイジング / 生活保障 / 福祉コミュニティ / コミュニティ形成 |
研究成果の概要 |
社会福祉学では、市民や地域住民の主体的な参加による福祉コミュニティの形成に関する議論が注目されており、そのための政策・実践のあり方が様々に論じられている。そのような議論を進める上で、「つながりの希薄化」の背景を人々の暮らしぶりやその生活課題など構造的な要因を含めて理解することが不可欠であることを指摘した。これまで地域福祉実践研究で蓄積されてきた地域組織化やソーシャルアクションの理論と方法を発展させ、現地で地域づくりや居場所支援に関わる支援者らとともに住民にアプローチし、問題の構造的把握と地域改善の方法開発のあり方を検討した。
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自由記述の分野 |
地域福祉論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「支え合い」への期待は社会保障制度そのものを再編し、権利の受給者の枠組みの変更も含意する。そのような流れの中で、暮らしぶりやその生活課題など構造的な要因を捉える普遍的なアプローチの視点を示し、その視点に基づく政策的・実践的方法を確立することの重要性を指摘した。 地域福祉実践を考察する枠組みを批判的に考察し、特に、①社会参加が脱政治化し、サービス供給論に矮小化されていること、②コミュニティワークが社会資源開発ではなく、資源調整論に変容していること、③若年貧困者・長期失業者への支援は支え合いではなく生活保障からのアプローチの重要性を指摘してきたことが本研究の社会的意義であろう。
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