| 研究課題/領域番号 |
20K13742
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| 研究機関 | 松本大学 |
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研究代表者 |
内藤 千尋 松本大学, 教育学部, 講師 (30734074)
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| 研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 発達上の課題・困難 / 少年非行 / 少年院 / 発達支援 / 地域移行・再非行防止支援 |
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| 研究実績の概要 |
2017-2019年度に取り組んできた研究「発達障害等の発達困難を有する非行少年の現状と地域生活移行支援に関する調査研究」（若手研究B：17K13888）を発展させる本研究は、対象となる少年矯正教育施設や児童福祉施設への調査を通して、発達障害等の発達上の課題・困難を有する非行少年が抱える困難・ニーズやそれに対する非行予防支援・地域移行支援と発達支援の課題を検討することを目的としている。
2020年度は先行研究のレビューを通して、国内外における少年非行と発達障害等の発達困難に関する政策、議論の動向や支援体制の状況、課題を検討した。また、少年院に在院する発達上の課題・困難を有する非行少年への訪問面接法調査を実施した。なお当該年度はCOVID-19の影響から、北欧諸国に関しては直接の訪問調査は中止して動向把握を行い、また国内での調査対象も一部変更して実施している。
少年の「育て直し・更生・社会復帰」に向けた教育支援を行う少年院においては、発達支援の観点から処遇について再検討されていることは大きな意味をもつ。その上でさらに、現代の社会的水準に適合する衣食住等の基礎的環境の整備、子どもの権利条約等に照らしての少年院ルールの改善、合理的配慮に基づく発達支援の提供、後期中等教育・高等教育を含む教育保障が当面する緊要な改善課題である。今後も継続して発達上の課題・困難を有する少年のニーズを聴き取り、発達支援のあり方を検討していく。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該年度はCOVID-19の影響から、一定期間施設への訪問および面接実施が難しくなり、期間をあけて再開したため。北欧諸国に関しては直接の訪問調査は中止して動向把握や課題整理を行う等に変更した。国内調査は感染症対策のもとで調査の継続が可能となっている。
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| 今後の研究の推進方策 |
国内における訪問面接調査については、COVID-19感染症対策のもとで調査の継続が可能となっている。今後のCOVID-19の影響を鑑みつつ、国内調査を継続して実施する。北欧諸国における調査に関しては、非行等の社会的不適応を示す若者に対する支援状況や当事者支援組織・関係組織の北欧各国における情報を事前収集し、訪問調査に向けて準備を進めていく。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で訪問面接法調査実施数が計画よりも減少したため調査旅費等が大幅に減額となった。次年度は訪問面接法調査対象地域の拡大や国外調査の実施を検討しており、主に調査旅費や関連物品費の購入を計画している。
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