本研究では、将来的な児童生徒の自己肯定感に影響を与える、就学前の父子関係支援の在り方について検討を行った。 地域における父子関係支援としては、母親が推奨し、父親にも利用しやすい支援資源が有用であることが明らかになった(研究1)。実際に地域資源を利用している父親は、良好な夫婦関係や子育てへの積極的関与を背景に、子どもへの教育(体験)、安全性に基づいて支援資源を利用していることが示された(研究2)。地域資源の利用方法は、父親と母親で大きな違いはないものの、初回利用時などにおいては、母親に比べて丁寧な案内を行うといった配慮が必要な場合が多いことが示された(研究3)。
|