夫婦間において他者の活動中の感情状態の推測の状況を調査したところ、推測一致率は3割未満であった。同じ生活空間で行う睡眠や休養、入浴や食事等は推測しやすいことがわかった。要支援高齢者が利用する施設の職員が利用者の感情状態を推測したところ、リハビリテーション中の感情状態推測一致率が高く、6割を超えたという報告がある。リハビリテーションは利用者の意思を尊重し職員が付き添いながら行う。要支援高齢者とのその家族が互いに意識をむけ過ごす時間は、お互いを思いやり円満に過ごすために役立つと考える。この知見を要支援高齢者とその家族の地域生活支援ツール作成に利用できるよう検討していきたい。
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