研究課題/領域番号 |
20K13779
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 跡見学園女子大学 (2022-2023) 日本女子大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
福島 里美 跡見学園女子大学, 心理学部, 講師 (70532729)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 里親養育 / 里親養育支援 / 基本的信頼感 / 心理支援 / コミュニティ・アプローチ / 実親交流 / 食生活の悩み |
研究成果の概要 |
子どもの基本的信頼感を育てる里親の養育スキルとして、食生活における里親子のかかわりと、実親への思いについて面接調査の結果を分析した。食生活については、里親の悩み26エピソードと、里親の工夫39エピソードを分析した。その結果、食生活では五感を通した里親子間の交流がみられ、0歳代からの基本的信頼感を育む親子関係と共通していた。実親については、実親への評価が子どもの自尊心にもつながりやすく、また実親に対するイメージや評価は子どもの成長とともに変わる。里親は、そのことへ配慮しながら、子どもの理解に合わせた対応をしていた。
|
自由記述の分野 |
児童家庭福祉
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、子どもの基本的信頼感を育てる里親の養育スキルとして、食生活と実親に関する話題に焦点を当てた。いずれも里親養育現場では、里親子関係を揺るがすほど大切な課題である。それぞれについて、里親の悩みと対処法を、面接調査をもとに分析した。その結果、施設の食習慣の影響や、里親子であることが気づかれにいことなど、日本ならではの養育の課題とその対処法が明らかになった。里親は、子どもの気持ちに細やかに配慮しながら、安心できる環境を整え、基本的信頼感を育てる基盤づくりをしていることが分かった。また本研究では、里親向けの研修や児童相談所の研修などで研究成果を還元し、養育実践に役立つようにした。
|