研究課題/領域番号 |
20K13780
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
小野内 智子 武蔵野大学, 別科, 講師 (90635533)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ワーク・エンゲイジメント / 外国人介護職員 |
研究実績の概要 |
“ワーク・エンゲイジメント”は,仕事に対してポジティブな状態を表す,仕事にいきいきと取り組んでいるかを評価する概念である.本研究は,介護老人福祉施設に勤務している外国人介護職員に焦点をあて,質問紙調査から①“ワーク・エンゲイジメント”の特性を把握し,“ワーク・エンゲイジメント”と②“職場環境認識”,③介護実践過程の中で形成される“介護肯定感”,④“勤務継続意向”との関連性の構造を探り,外国人介護職員がポジティブに仕事をするためにはどのような要因が必要かの示唆を得ることである. 令和2年度は,関東地域の介護老人福祉施設を対象として,アンケート調査を行う予定であった。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,調査協力者として想定している介護老人福祉施設の負担を考慮し,アンケート調査を実施する予定であった計画を延期した. 今年度は,外国人介護職員の先行研究の文献レビューを行った. 外国人介護職員を受け入れる施策が広がっている状況であることから,調査報告が増えていることがわかった. 外国人介護職員を対象とした先行研究は,外国人介護職員の受け入れの現状調査,受け入れる側の施設調査,日本人介護職員が外国人介護職員についてどう捉えているのかなど,日本人を対象とした調査結果が報告されている.一方で,外国人介護職員自身に焦点をあてた研究報告は少ないことがわかった.介護現場で活躍している外国人介護職員の認識に焦点をあてた研究の必要性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い, 調査協力者として想定している介護老人福祉施設の負担を考慮し, アンケート調査を実施する予定であった計画を延期した.
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今後の研究の推進方策 |
日本人介護職員を対象とした調査において使用した“ワーク・エンゲイジメント”のアンケート調査票を外国人介護職員対象に予備調査を実施し,質問紙項目の内容妥当性・表面妥当性を検討する予定である.また,アンケート調査内容の調査協力者として想定している介護老人福祉施設の状況を聞きながら,令和3年度は,アンケート調査を実施する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
令和2年度は,事前調査として,関東地域の介護老人福祉施設に郵送法による調査協力依頼を行う予定であった.しかし,新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,調査協力者として想定している介護老人福祉施設の負担を考慮し,アンケート調査を実施する予定であった計画を延期したため,使用計画としていた事前調査にかかわる費用の支出ができなかった.
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