研究課題/領域番号 |
20K13781
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
内田 和宏 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (20846878)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者介護施設 / 高齢介護労働者 / 人材確保 / 人材マネジメント |
研究実績の概要 |
本研究は,介護人材確保に向けて注目されている介護助手を参考に,高齢者介護施設における高齢介護労働者の就業・定着の促進要因と阻害要因を明らかにし,事業所で応用できる高齢介護労働者マネジメントモデルの開発を目的としている. 2021年度の計画としては,(1)2020年度に新型コロナウイルス感染症の影響により実施できていなかったインタビュー調査,(2)インタビュー調査の結果に基づいてアンケート項目を作成し,アンケート調査を行い,構成概念や因果関係の妥当性や関連性を統計的に検証することを予定していた.しかし,長引く新型コロナウイルス感染症の影響により,当初予定していたインタビュー調査が後ろ倒しになってしまったため,アンケート項目の作成が遅れており,2021年度内にアンケート調査を実施できなかった.成果報告に関しては,インタビュー調査の結果について,国内学会で口頭発表を行った. アンケート項目は,高齢介護労働者の就業・定着を促進する取り組みについてインタビューデータをもとに検討し,「雇用管理の工夫」,「教育・業務体制」,「役割の明確化」,「評価体制」,「職場風土」の5つのカテゴリー,22項目を作成した.2022年度は,作成したアンケート項目をもとに,アンケート調査を実施し,構成概念や因果関係の妥当性や関連性を統計的に検証する予定である.そして,得られた結果から,高齢介護労働者がやりがいや生きがいをもって,可能な限り働き続けられる職場環境マネジメントモデルを作成することを目標とする.また,新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが,協力施設において作成したマネジメントモデルを試験的に活用してもらい,内容の改善を図っていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
長引く新型コロナウイルス感染症の影響により,当初予定していたインタビュー調査が後ろ倒しになってしまった.そのため,アンケート項目の作成が遅れてしまったため,年度内にアンケート調査を実施できなかった.
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は,作成したアンケート項目をもとに,アンケート調査を実施し,構成概念や因果関係の妥当性や関連性を統計的に検証する予定である.そして,得られた結果から,高齢介護労働者がやりがいや生きがいをもって,可能な限り働き続けられる職場環境マネジメントモデルを作成することを目標とする.また,新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが,協力施設において作成したマネジメントモデルを試験的に活用してもらい,内容の改善を図っていく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で当該年度にアンケート調査を実施できず,次年度に延期となったため次年度使用額が発生した. 次年度使用額は,昨年度行うことができなかったアンケート調査にあてる予定である.
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