東海圏内の介護施設で働く外国人介護士に精神的健康状態に関する無記名自記式調査を行った。167名の対象者に調査票を配布し82名から回答があった。分析対象者は女性64名・男性16名、20歳代と30歳代が95.8%を占めた。出身国ではフィリピン、ベトナム、インドネシアの順で多かった。精神的健康度は女性で有意に低かった。介護福祉士資格を持たない者、認知症高齢者の行動理解に困難感をもつ者は精神的健康度とストレス対処能力が有意に低かった。出身国や在留資格による有意差はみられなかった。外国人介護士に対し、性別への配慮、介護福祉士資格取得や認知症高齢者への対応力を向上させる支援が有効であることが示唆された。
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