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2020 年度 実施状況報告書

社会福祉法人の公益的取組みに影響を及ぼす経営管理の要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13792
研究機関久留米大学

研究代表者

島崎 剛  久留米大学, 文学部, 助教 (40849270)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード社会福祉法人 / 地域における公益的取組み / 経営管理 / 社会福祉施設
研究実績の概要

本研究の目的は、社会福祉法人の「地域における公益的取組み(以下、公益的取組み」に影響を及ぼす経営管理の要因を明らかにすることである。そこで、改正社会福祉法が施行後3年経過した時点での公益的取組みの実態を把握し、2017年に実施した前回調査との比較検討を行うこととした。さらに、先進事例の調査によって公益的取組みの促進に影響を与える要因の実証を予定している。それにより「公益的取組みをどのように展開してよいかわからない」という法人の公益的取組みの円滑な展開を期待するものである。
本年度は、公益的取組みの実態を把握し前回調査との比較検討を予定していた。しかし、調査対象である「社会福祉法人の公益的取組み」が、新型コロナウイルス感染拡大によって制限もしくは中断されるといった状況となり、比較可能なデータ収集が困難となることが予測された。
そこで、今年度はこれまでの研究成果を多方面から検討し精緻化するため、経営学における経営管理の理論のなかで、管理過程理論および条件適用理論に関する先行研究レビューによる文献研究を実施した。
研究成果として、社会福祉法人における公益的取組みを促進する経営管理プロセスの要因ごとに課題を整理した。また、法人と外部環境に関連する要因をふまえ、公益的取組みを促進する経営管理の概念枠組みを検討し、実証する必要性を示した。
以上の成果をふまえ、2021年度に公益取組みの実態把握による比較検討にくわえ、公益的取組みを促進する経営管理要因の抽出のため、アンケート調査を実施する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究で調査対象としている「社会福祉法人の公益的取組み」は、社会福祉施設が地域住民・団体や関係機関と連携して行う活動である。そのため、新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛の影響が予測され、本年度予定していたアンケート調査が困難であった。
したがって、今年度は文献研究を中心として研究を実施した。また、当初予定の調査項目を見直し、調査票を作成した。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染拡大による自粛されていた公益的取組みの各種活動も、時間の経過とともに各法人で工夫した取組が再開される状況でもある。
したがって、2020年度に予定していたアンケート調査については、今年度実施した文献研究の成果をふまえ作成した調査票をもとに、2021年度に実施予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大にともない、2020年度に予定していたアンケート調査を2021年度へ延期したため、次年度使用額が生じた。
したがって、2021年度に当初予定の郵送調査を実施するため、郵送費(送付・回収)および封入印刷費、データ集計作業補助のための人件費等を使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 社会福祉法人施設の公益的取組みを促進する経営管理の課題-管理過程理論に依拠して-2020

    • 著者名/発表者名
      島﨑剛
    • 雑誌名

      久留米大学文学部紀要社会福祉学科編

      巻: 第19・20号 ページ: 17‐29

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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