研究課題
若手研究
本研究は,過熱水蒸気加熱の機能を有するスチームコンベクションオーブン(以下,スチコン)を用い,同時調理を想定した炊飯条件にて調理した米飯特性を測定し,炊飯予測モデルを検討することを目的とし,実験を行った。スチコン庫内で炊飯と同時に加熱した水量(2水準),加水比(4水準)の米飯特性の測定結果を組み合わせて重回帰分析を行った結果,スチコン炊飯における米飯の炊き分け予測が期待されることが示唆された。
調理科学
スチコンで炊飯を標準化することは,個々の喫食者の嗜好,喫食可能な食形態に対応した米飯の同時調理が可能である点や,衛生的及び作業効率的観点においても有用であり,過熱水蒸気加熱による多様な食品の調理特性を客観的に評価することで,過熱水蒸気加熱による調理予測モデルの構築を行うことが可能となると考えられる。