研究課題/領域番号 |
20K13818
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
白鳥 裕貴 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90789025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アウトリーチ / 睡眠障害 / ライフスタイル / PHQ-9 |
研究実績の概要 |
3名の起床不良・困難な学生に対してアウトリーチを含む介入を行い、PHQ-9、潜在連合テスト、睡眠覚醒状況を含む活動量などのデータを得た。印象としては、活動量計を装着したことによる緊張感や、通常の外来時に行う一般的な睡眠衛生指導に反応し、介入前の期間から被験者が覚醒リズムを改善する努力が見られていた。今後解析を実施する予定である。関連する研究として、健康診断時に実施した抑うつ尺度について、その睡眠に関する項目の評価を中心とした解析を行った。過去の健診時のデータと比較し、2020年度では、抑うつ症状を示す学生の割合が倍増しており、睡眠障害の増悪が顕著であった。倍増の原因としてはCovid-19の影響が強いと考えられた。また、Covid-19の影響下において、メンタルヘルスを改善する試みについてもアンケート調査を行った。運動やコミュニケーションなどが有用と考えられた。結果については日本社会精神学会で一般演題として発表した。 Covid-19の影響もあり、グループミーテングは実施しなかった。個人情報の管理などに配慮の上、オンライン上でのグループミーティングが行えないか検討を行う。引きこもりが続く比較的精神症状が重症な学生については、大学事務組織との連携なども行い介入を行っている。自殺企図をまさに行っている学生への緊急に対応し、保護を図るとともに、休学手続き、復学に対する助言などアドヴァイスを実施した。家族からの相談をうけて、介入実施のタイミングを計っている学生もいるが、実際の介入には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19の影響もあり、直接的な対面接触を控えたり、学生自身も自宅に戻るなどしていたため、介入の人数が少なく、グループミーティングなど実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
感染症対策を徹底したうえで、積極的な被験者の組み入れをすすめ、アウトリーチ活動を実施する。アンケート調査、web上でのミーティングなど、介入について代替手段の検討選定を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
Covid19の感染対策のため、グループミーティングなど対面での活動を実施できなかった。また、研究介入のケースも少なく、データ入力などについての雇用も生じなかったため。感染症対策としてweb会議システムなどを利用した介入などを検討している。web会議システムの導入に向けた費用に使用する。また論文執筆の際のオープンアクセスジャーナルへの投稿を考慮し、APCとして利用を検討する。
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