研究課題/領域番号 |
20K13837
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
岡田 恵美子 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養疫学・食育研究部, 室長 (00766537)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 皮膚カロテノイド / 糖代謝異常 / 栄養疫学研究 |
研究実績の概要 |
糖尿病は、肥満やメタボリックシンドロームの要因となり循環器疾患の発症や死亡に繋がることから、糖尿病の予防は重要な社会的課題である。糖尿病を予防するための因子の一つとして健康的な食生活が挙げられ、特に野菜・果物の摂取は重要な役割を果たすことが知られている。客観的、非侵襲的に即時で数値として“見える化”する「ベジメータ」は、指先からの光の反射で皮膚カロテノイド量を測定し、野菜・果物摂取量が把握できる機器である。日本に居住する一般の地域住民を対象に、皮膚カロテノイド量を測定した研究はなく、知見の集積が必要である。さらに、野菜・果物摂取量と糖尿病の指標の一つである糖代謝異常に与える影響を明らかにすることで、健康寿命延伸に寄与することが可能となり得る。本研究では、日本の地域在住者を対象として、皮膚カロテノイド量を把握するとともに、糖代謝異常との関連を明らかにすることを目的としている。 本年度は、調査の準備段階として、質問紙の内容を検討した。具体的には、食習慣(野菜・果物の摂取を中心とした主な食品群の摂取頻度)、サプリメントの摂取状況、基本属性(年齢、教育歴、就労状況、世帯構成)、生活習慣(飲酒、喫煙、睡眠、運動習慣)、糖尿病の治療歴・通院歴・服薬状況、健康状態(既往歴、現病歴)の項目を自記式にて調査予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、地域在住者を対象とした栄養疫学研究であるため、自治体との連携は必須である。本年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、対象地区における調査の実施には至っていない。なお、現在は研究者の産前・産後休暇および育児休業のため、研究は中断している。
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今後の研究の推進方策 |
研究再開は令和3年度中を予定し、対象地区における調査は令和4年度から予定している。ただし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による研究対象地区における特定健康診査実施の状況を鑑みて調査を実施するため、今後研究計画に変更が生じる可能性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、対象地区における調査の実施には至っていない。また、研究者の産前・産後休暇および育児休業のため、研究は中断している。
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