東北帝国大学農科大学林学科(1908年設置)の学科目は東京帝国大学農科大学の学科目をもとに編成された。学科目は1910年、1913年に改正され、「殖民学」「森林昆虫学」「森林美学」など、東京帝国大学には無い独自の科目が増加した。卒業生は、森林経理学、造林学、森林利用学を専攻する者が多く、母校に教官として残ったのは森林経理学、造林を専攻した卒業生であった。 札幌農学校・東北帝国大学農科大学付設の林学課程の卒業生1,059名の進路状況について、同窓会誌より1903年~1917年の勤務先を集計したところ、多い勤務先は山林局が管理する大小林区で、ほかには帝室林野局、朝鮮総督府、北海道庁が多い。
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