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2022 年度 実施状況報告書

他校の授業研究会に参加した教師の「触発」の経験と実践の再構築過程の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K13840
研究機関山形大学

研究代表者

森田 智幸  山形大学, 大学院教育実践研究科, 准教授 (70634236)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード教師の学び / 専門職共同体 / 授業研究 / 触発 / 学びの共同体
研究実績の概要

令和3年度の実績は主に以下の3点である。
第一に、新人教師の省察経験について分析、報告した点にある。新人教師が行き詰まりの中、校外の授業研究会に参加したことにより、その行き詰まりを打開したことに注目し、その省察経験の展開を明らかにした。分析は、ドナルド・ショーンの「規範的跳躍」概念に注目し、「事実認識is」と「選択・判断ought to be」の関係について、日記の叙述の一部を分析した。本報告は、日本教育方法学会 第58回大会において「若手教師の一年間―軌範的跳躍に焦点をあてて―」として報告した。
第二に、山形県庄内地方における「学びの共同体」の学校改革ネットワークの事例について、特に、「援助要請」をめぐる実践的課題を中心に分析した。学校ネットワークにおいて、「援助要請」に注目した実践研究が展開し、それにより、小規模校において3年生から6年生の混合グループにおいても「協同的な学び」が実現している事例を報告した。本研究は、The 10th International Conference of School as Learning Community in The University of Tokyoにて、Inquiry in a Jumping Task: Focusing on “Help Seeking” in “Exploratory Conversation”として報告した。
第三に、山形県内における「学びの共同体」のネットワークにおける、他校の授業研究会への参加並びにその経験の他校への活用事例の記録を収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度も、教師の学外研究会への参加は、新型コロナウィルス感染症の影響により、当初の予定よりも滞った。そのため、予定していた国際学会での報告を一件、次年度に延期することとなった。

今後の研究の推進方策

本研究が「やや遅れている」進捗状況となった原因は、新型コロナウィルス感染症の広がりと、移動の制限にある。国内では、5月8日以後、その制限は大幅に緩和し、計画の遅延を埋めるようすすめることができる。
また、国際学会での報告については、海外渡航の制限も大幅に緩和されたことから、今年度は遂行可能となる。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染症の影響で、教師の移動が減少し、研究会への参加、記録の回数が予定よりも少なくなった。
また、海外渡航の制限により、国際学会を目的とした渡航が中止になった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 「探究と協同の学び」における「小さなやりとり」の機能 - 「学びのフォーラム小学校版」の事例検討 -2023

    • 著者名/発表者名
      森田智幸
    • 雑誌名

      山形大学大学院教育実践研究科年報

      巻: 13 ページ: 36-45

    • 査読あり
  • [学会発表] Inquiry in a Jumping TaskFocusing on “Help Seeking” in “Exploratory Conversation”2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Morita
    • 学会等名
      The 10th International Conference of School as Learning Community
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 趣旨説明:授業研究会における「学びの事実の省察」の検討2022

    • 著者名/発表者名
      森田智幸
    • 学会等名
      日本教育方法学会 第58回大会
  • [学会発表] 若手教師の一年間―軌範的跳躍に焦点をあてて―2022

    • 著者名/発表者名
      森田智幸
    • 学会等名
      日本教育方法学会 第58回大会

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公開日: 2023-12-25  

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