• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

地理的空間・場所に基づく世界市民的教育の理論と実践に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K13844
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関京都大学

研究代表者

広瀬 悠三  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (50739852)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード世界市民 / 地理 / 空間 / 信頼 / 人間関係
研究成果の概要

世界市民的教育は、普遍的価値や人権といったものを教える教育と同一視される傾向が以前強い状況に対して、本研究では、地理的な具体的かつ豊潤な空間こそが、世界を体得する上で不可欠な基盤になることを明らかにした。とりわけ、人間関係の要に位置づけられる、信頼が、個別的な人間の性格や性質に根ざしているのではなく、人間がこの世界で行動する空間的な営みへの期待と信仰によって成り立っていることを明らかにすることで、世界市民的教育・人間形成における空間の基盤的特質を明らかにすることができた。
世界市民的教育は、さらに新たな対話や批判的思考といった視座から問い直されることがあるが、それらの基盤が空間なのである。

自由記述の分野

教育哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地球環境問題や戦争といった、国境を超えた問題に対処する教育を考えるにあたり、世界市民的教育は、極めて重要な意義を有している。しかしながら、世界市民的教育は、(1)西洋中心主義的な普遍的教育、(2)新自由主義的な資本主義に加担するグローバル教育、として批判に晒され、その内実や意義が十分に検討されていないという現状にある。このような状況において、世界市民的教育の理論的内実を十分に解明することが不可欠となる。本研究では、空間というものの重要さを解明することを通して、上記の2つの批判のいずれにもあたらない世界市民的教育の意義を明らかにし、より実行力のある実践を提起する基盤を構築した。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi