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2023 年度 実績報告書

科学的探究力の育成に向けた多面的な評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K13847
研究機関愛知県立大学

研究代表者

大貫 守  愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (00823808)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード科学的探究 / パフォーマンス評価 / ルーブリック / 科学的実践 / カリキュラム / 教育方法
研究実績の概要

2023年度は、新たな研究知見を国内の学会誌に投稿するとともに、本研究において達成した成果を広く普及する活動に取り組んだ。具体的には、アメリカにおける科学的探究の指導について、科学教育を軸とした教科横断型のプロジェクト学習の理論と実践について論点に即して検討した。この中で、科学的探究の指導において科学的概念や科学的実践、領域横断的概念を子どもたちが身につけるだけでは不十分であり、それらを支える言語能力を子どもたちが身につける必要があることが明らかになった。とりわけ、言語教育を科学教育の中に位置づけることで、言語教育に目的を与え、生きた文脈でこれらの能力を発揮することが試されるような授業が設定されるとともに、教育課程を通してそれらの能力を系統的に高めていくことが企図されていた。このような知見を学会誌に投稿し、採択された。
他方で、この4年間の研究の成果をもとに2つの学会のシンポジウムや中間研究集会において発表した。まず教育目標・評価学会では、日本におけるスーパーサイエンスハイスクールの評価基準づくりの取り組みについて、アメリカの科学的探究の指導と評価の事例をもとに批判的に検討した。高大連携が叫ばれる中で、高等学校において科学者のように探究する活動が取り入れられることがあるが、その是非について批判的に分析を行った。次に、日本カリキュラム学会では、アメリカの科学的探究から科学的実践への展開について、特にアメリカのスタンダード(次世代科学教育スタンダード)の議論に即して発表を行った。加えて、アメリカでは科学的探究力を育成することに向けて、スタンダードレベルで言語教育のスタンダードとの接続を位置付けており、これも踏まえて指導やカリキュラム、評価方法を設定していたことにも言及した。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [国際共同研究] サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学(スペイン)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学
  • [雑誌論文] スペインの教育制度に関する検討―教育課程編成における質と平等の側面 に着目して―」2024

    • 著者名/発表者名
      Sanjuan Roca, Maria del Mar・大貫守・金箱亜希
    • 雑誌名

      人間発達学研究

      巻: 15 ページ: pp.75-88

    • DOI

      10.15088/0002000226

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] ガリシア自治州におけるインクルーシブ教育の実際:モンテ・ドス・ポステス学校の訪問調査を踏まえて2024

    • 著者名/発表者名
      大貫守・Sanjuan Roca, Maria del Mar ・金箱亜希
    • 雑誌名

      愛知県立大学教育福祉学部論集

      巻: 72 ページ: pp.15-27

    • DOI

      10.15088/0002000216

    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] カリキュラム編成における各種能力指導系統表の意義2023

    • 著者名/発表者名
      大貫守
    • 雑誌名

      学習研究

      巻: 507 ページ: pp.16-21

  • [雑誌論文] パートナー型ロボットとのプログラミング教育用ボードゲーム対戦が文系大学生に及ぼす学習効果2023

    • 著者名/発表者名
      井上智貴・ジメネス フェリックス・ 大貫守
    • 雑誌名

      ファジィシステムシンポジウム講演論文集

      巻: 39 ページ: pp.304-307

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校における科学的探究の指導の批判的検討――米国の取り組みを踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      大貫守
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会 第 34 回大会発表要旨集

      巻: 34 ページ: pp.38-39

  • [学会発表] アメリカの科学教育カリキュラムと探究学習2024

    • 著者名/発表者名
      大貫守
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会 第14回中間研究集会
    • 招待講演
  • [学会発表] Effects of Partner Robots Playing Programm ing Educational Board Games Together on Beginning Programming Students2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoki Inoue, Felix Jimenez, & Mamoru Onuki
    • 学会等名
      Joint 13th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 24rd International Symposium on Advanced Intelligent Systems
    • 国際学会
  • [学会発表] パートナー型ロボットとのプログラミング教育用ボードゲーム対戦が文系大学生に及ぼす学習効果2023

    • 著者名/発表者名
      井上智貴・ジメネス フェリックス・ 大貫守
    • 学会等名
      日本知能情報ファジィ学会 ファジィシステムシンポジウム(FSS2023)第39回大会
  • [学会発表] 高等学校における科学的探究の指導の批判的検討――米国の取り組みを踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      大貫守
    • 学会等名
      教育目標・評価学会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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