研究課題
若手研究
技術にまつわる体験的学習を、生活から相対的に独立した学習の現場での体験にとどめず、地域の生業、そして企業社会と連続し得るものへひらいていくということが、本科研費の研究が明らかにした成果としての論点でした。一例をあげれば、地域の製鉄企業で長く勤めあげてきた人に指導してもらいながら、小たたら製鉄操業を行うことで、ものづくりの職人的体験と、職場での安全、チームワーク、職業人としてのありようを一体的に考える学習などが見えてきた。
社会教育学
AIの活躍する社会をめぐる政策的な発信では、「勘」のデータ化が推奨されている。このような動向下でもう一度、手でものをつくること、そしてそこに含まれる「勘」の意義、およびその学習的可能性を、人権感覚の醸成や技術開発の方向性を見通す学習の観点から、社会教育学の知見に基づいて問い直した。