本研究の目的は、体育科の学力を保障するカリキュラムを開発することである。主として、アメリカにおける体育のスタンダードの議論と、日本における体育の学力と評価の研究を検討した。 研究成果としては次の3点がある。(1)従来の日本における体育の学力研究において、対象と構造の不明瞭さについて考察したこと。また、体育の評価の議論とパフォーマンス評価の関係を検討したこと。(2)フィジカル・リテラシーという概念や、アメリカで開発されたスタンダードを取り入れる重要性を検討したこと。(3)学力論と評価論を踏まえてカリキュラム・オーバーロードを解消していくことの必要性について検討したこと。
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