研究課題/領域番号 |
20K13873
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
早川 知宏 島根大学, 学術研究院教育学系, 助教 (40868238)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | インクルーシブ教育 / 特別活動 / 学級活動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、障害を抱える子どもや多様な発達上の背景を持つ子どものニーズに応答するインクルーシブ教育時代の中で、どのように規律の指導を構想し、実践するかを明らかにすることである。 2021年度は、文献収集から、教室の中できまりをいかに合意形成していくかを検討するために、日本とドイツにおける学級活動に着目し比較研究を行った。文献研究を中心として、日本における学級活動の制度的特徴と学習過程、およびドイツにおける学級会(Klassenrat)の取り組みを比較研究し、ドイツにおける学級会や教師の指導のあり方については、日本と大きな差異は見られず、子どもたちの対話を見守りながらも、その対話の中での子どもの発言への受容と共感的理解が求められ、それをもとにした助言が求められていること、およびインクルーシブ教育の立場から、どの子どもの思いも反映されるための合意形成のあり方が提起され、日本とドイツでの学級活動の共通の課題として明確となった。本研究については、中国四国教育学会第73回大会(山口大学にてオンライン開催)にて発表し、次年度紀要掲載の予定である。。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献調査は進めているものの、新型コロナウィルスの影響により、当初予定していた渡独調査が実施できなかったため、ドイツ国内の学級・学校でのインクルーシブ教育における規律の指導の実態を把握することができていないため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの影響次第では、渡独調査も視野に入れたいが、現時点では難しいと考えられる。そのため、国内および国外の文献を収集し、研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
渡独調査の中止や学会発表のオンライン化により旅費の使用が少なくなったため。
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