研究課題/領域番号 |
20K13877
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
松木 太郎 広島国際大学, 健康科学部, 講師 (70804920)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 組織レジリエンス / 学級レジリエンス / 小学校 / 尺度作成 / テキスト・マイニング |
研究実績の概要 |
【主な研究内容】本研究は、組織レジリエンスを学校現場に応用した「学級レジリエンス尺度」の開発を目標としている。本年度は、不登校が顕在化する小学校中高学年の担任経験がある小学校教員を対象に、学級レジリエンス事例の収集を行った。【方法】調査協力者:株式会社マクロミルに登録されているモニターのうち、小学校4-6年生の担任経験がある者116名から協力を得た。調査内容:これまでの4~6年生の学級経営の中で、トラブルや難しい場面に対応できる学級にするために、意識していたことや実際に取り組んでいたことに対する自由記述を求めた。【結果および考察】自由記述のテキストマイニングの結果、特に注目すべきカテゴリーとして、(a) 学級運営、(b)場(個人面談、帰りの会など)の利用、(c)児童の家族とのネットワーキングの3つが挙げられた。(a)に関する自由記述からは、困った時に助け合える関係の構築、お互いに褒め合うようにする、暴言・暴力は冗談でも禁止、などの自由記述が多くみられたことからも、レジリエントな学級づくりには、児童たちが居心地良く過ごせる雰囲気の醸成が学校現場で重視されていることが示唆された。(b)に関しては、「子ども一人ひとりと関わる時間をなるべくもつこと」などの記述がみられたことから、集団への対応のみならず、教師と子どもが一対一で関わり合う機会を設けることが重視されていた。さらに、(c)からは、児童の家族との連携も重要視されていたことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響により調査に遅れが生じているものの、オンラインの活用により、最終年度中には予定していた調査が完了するみこみである。今後は引き続き学級レジリエンスに関するアンケートやインタビューを実施し、最終目標である学級レジリエンス尺度を作成予定である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、オンラインを活用したアンケートやインタビューを実施することにより、少しでも進捗の遅れを取り戻す予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査に遅れが生じていたため、次年度使用額が生じた。今後は、主にオンラインを用いた調査実施および学会発表旅費等で経費を使用予定である。
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