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2023 年度 実施状況報告書

協働学習の「評価」に対する教師の専門性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20K13881
研究機関大東文化大学

研究代表者

児玉 佳一  大東文化大学, 文学部, 准教授 (30824776)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード協働学習 / 教師の専門性 / Evaluation / Assessment / 即興的思考 / Professional Vision
研究実績の概要

今年度は家庭にかかわる事情もあり、前年度からの計画通りに研究を進めることができなかったが、実験調査に関わる準備とフィールドワークを継続することができた。また、教員に対する面接調査も行った。協働学習における評価として、即興的に対話の質を捉える難しさやグループに介入するタイミングの見極めの難しさが語られた。
また、以前より取得していたデータを基に投稿した、「場面想定法を用いたグループ学習場面に対する小学校教師のモニタリングとサポートの検討―実践経験と学習観に着目して」(『教師学研究』26巻,査読付き)が掲載された。本論文では、教師のグループ学習に関するモニタリングコンピテンシーとサポートコンピテンシーについて、場面想定課題を用いて調査しており、グループに対する評価は“学習内容の理解”<“友人との交流”<“学習への参加”の順に目標が重要視されていることなどが示された。その他、現在学術誌に1件投稿中である。また、本研究課題とは異なるが、1本の紀要掲載および2回の学会発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前年度同様に家庭の事情もあり、本研究課題へのエフォートを削減せざるを得なかった。そのため、期間の延長申請を行い、本研究の完遂を目指す。

今後の研究の推進方策

実験刺激の完成とweb調査の実施が今後の主要な研究計画となる。その際、実験計画及び分析方法として直交化によるコンジョイント分析に着目している。また、先行調査では十分な分析がされていない、Professional Visionにおける「記述(Description)」の側面のみが取り上げられているが、「説明(Explanation)」や「予測(Prediction)」の側面にも着目してデータを収集する。また、取得済みデータの論文化および投稿を進める。

次年度使用額が生じた理由

家庭の事情もあり、本研究課題へのエフォートを削減せざるを得なかったため、研究遂行できなかったため。次年度に遂行できなかった実験調査等を行うことで、繰り越した分は使用される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 場面想定法を用いたグループ学習場面に対する小学校教師のモニタリングとサポートの検討 ―実践経験と学習観に着目して―2023

    • 著者名/発表者名
      児玉 佳一
    • 雑誌名

      教師学研究

      巻: 26 ページ: 31-42

    • DOI

      10.20590/jaehd.26.2_31

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Teacher-training students’ recognition of the teacher employment examination: Comparing “recognition as a system” and “recognition for me”2023

    • 著者名/発表者名
      Keiichi Kodama
    • 雑誌名

      Journal of Center for Teacher Development and Educational Research, Daito Bunka University

      巻: 8 ページ: 21-29

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教職課程学生のグループ学習に対する認識の発達的変化 ―ライフラインメソッドを援用した小学校から大学までの回顧的検討2024

    • 著者名/発表者名
      児玉佳一
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回
  • [学会発表] 教職課程学生における体罰容認的態度と公正世界信念の関連2024

    • 著者名/発表者名
      児玉佳一
    • 学会等名
      日本教師学学会第25回大会

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公開日: 2024-12-25  

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