現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題では、国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)の批判的思考指導に係る教育理論や哲学について整理・分析を行うことを目的としている。そこで、内実を明らかにするために国内のIBDP実施校で使用されている実物資料の分析に加え、授業の参与観察、教師へのインタビュー調査を実施し、IBDPの批判的思考理論と哲学の核を特定することができた。そして、特定した理論・哲学を踏まえた英語教材の開発に着手した。英語学習者が他者の視点に気付いたり、反駁したりする学習機会をもてるような理論的枠組みを組み入れることにより、英語使用場面において批判的思考態度を発揮できることを定量的・定性的に明らかにできた。 なお、本研究課題で得られた研究成果については、埼玉県教育委員会「国際バカロレア等特色ある教育検討事業」運営協力委員会委員(2022年度)として、IBDPの教育方法に係る研究の指導助言に活かすこともできた。学術論文・著書としては以下を刊行することができた。 〔共著〕赤塚祐哉, 菰田真由美, 安田明弘, 木村光宏. 2022.「IBの学習理論を踏まえた教材による批判的思考育成の検証ー授業場面及び英語使用場面での態度変容に着目してー」『国際バカロレア教育研究』6, 57-69. 〔共著〕御手洗明佳, 赤塚祐哉, 井上志音. 2023.『国際バカロレア教育に学ぶ授業改善-資質・能力を育む学習指導案のつくり方』北大路書房.(A5判192頁2023年4月刊行)
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