研究課題/領域番号 |
20K13888
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
鈴木 和正 常葉大学, 教育学部, 准教授 (80759077)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大正新教育 / 公立小学校 / 実践思想 / 岡山県倉敷尋常高等小学校 / 奈良女子高等師範学校附属小学校 / 授業視察 / 『参観要領』 / 「奈良女子高等師範学校附属小学校参観記録」 |
研究実績の概要 |
本年度は先行研究と一次史料の調査を行い、以下の文献を収集した。 1.倉敷市立中央図書館の「彰邦文庫」に所蔵されていた新史料である『参観要領』を収集した。 2.同じく倉敷市立中央図書館の「彰邦文庫」に所蔵されていた『改造教育ノ実際的研究』を収集した。
本年度は、倉敷市立中央図書館の「彰邦文庫」に所蔵されており、これまで注目されてこなかった新史料である『参観要領』を発見することができた。同史料は、1922(大正11)年から24(大正13)年頃にかけて、岡山県倉敷尋常高等小学校(以降、倉敷小と略記)の訓導が奈良女子高等師範学校附属小学校(以降、奈良女高師附小)や福井県三国小学校の授業を視察した、54件の報告書類が綴じ込まれている。さらに参観後の「所感」が書き込まれているものもある。そのため史料からは、倉敷小の訓導が奈良女高師附小において誰のどのような授業を参観し、授業から何を学ぼうとしていたのかを具体的にうかがい知ることができる。こうした史料は、公立小学校教員たちの「実践思想」を解明する上で貴重な手がかりとなる。すでに同史料の検討を行い、その成果を中国四国教育学会第72回大会(広島大学・ウェブ開催)で発表・論文投稿を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね計画通りに研究を遂行し、予定通り史料収集が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画に沿って研究を遂行する。
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次年度使用額が生じた理由 |
申請する時期が遅くなり、予定していた図書購入ができなかったため。
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