研究課題/領域番号 |
20K13895
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
五十嵐 洋己 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 助教 (90768300)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | グローバルエスノグラフィー / リッチ・フライト / 教育移住 / 教育戦略 / 社会階層 / 東南アジア / ライフスタイル移住 / 移民研究 |
研究実績の概要 |
今年度は世界的に海外渡航の制限が緩和されたことを受け、過去2年間実施できなかった海外調査を2回実施し、3年目にしてやっと大掛かりなデータ収集を行うことができた。研究実績は下記の3点である 1点目は、9月と3月に実施した海外調査である。本研究はマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシアの4地域でのデータ収集を予定しているが、今年度は過去に調査を実施してきたマレーシアとその隣国のシンガポールで調査を行なった。マレーシアではペナン島と南部のジョホール州の2地域でそれぞれ8件、16件のインタビュー調査を実施した。また、シンガポールでは4件のインタビュー調査を実施した。昨年度オンライン調査を実施してみたものの、雪だるま方式で調査対象者を増やすことができなかったことから、本年度は現地に赴いて調査を行うことで、遅れていたデータ収集の進捗を大幅に改善することができた。 2点目として、インタビューを実施する中で、コロナ禍の現地移住者の経験についてのデータを収集できた点である。この点は、新型コロナウイルス蔓延の前に書いた研究計画書には触れられていない点ではあるが、昨今の移民研究の中心的な一つの論点であるため、重要な知見を得られたと考えている。 3点目として、シンガポール経営大学に9月に招待され、本研究の知見を「Migration, Education, and Cultural Capital in the Post-Pandemic World」のセミナーで発表する機会をいただいたことである。本セミナーはハイブリッド形式で行われ、ポストコロナ後の教育移住の現象について同大学の教員と意見交換を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は海外渡航の制限が緩和されたことを受け、過去2年間実施できなかった海外調査を2回実施することができた。本調査は東南アジア4カ国に移住した日本人家族への調査であるが、本年度はその中でマレーシアとシンガポールへの移住者のデータ収集を行なった。この2カ国でのデータ収集は順調であったが、まだ残りの2カ国(タイ・インドネシア)のでデータ収集を行えていない。本年度大きな改善を行うことができたが、【やや遅れている】状況と評価する。
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今後の研究の推進方策 |
来年度は最終年度になるため、インドネシアとタイでのデータ収集を実施する予定である。また、今年度収集したデータをまとめて学会にて発表を行い論文としてまとめたい。インドネシアとタイで収集したデータをまとめる時間が限られる場合、調査期間の延長を検討する可能性もある。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は東南アジア4カ国への海外調査を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で、まだ2カ国しか調査を実施できていないため、次年度使用額が生じている。来年度は残りの2カ国での調査を実施する予定である。
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