研究課題
若手研究
本研究は、若手・女性・外国人など多様な背景を持つ研究者がどのように学術界のダイナミクスを高めていけるのか、その可能性を探った。アジアでは、学術界におけるマイノリティ・グループに関する研究はほとんど行われてこなかったが、本研究では、言語の制約や政策など、社会的・文化的・組織的な環境が大きな障壁となっていることが明らかになった。プロジェクトの最終年度には、国際セミナーとワークショップを開催し、研究成果を発表するとともに、東アジア各国の現状についても情報交換を行い、議論を深めることができた。
Sociology of Education
本研究では、多様な背景をもつ若手研究者が日本のアカデミアにおいて直面する課題を探り、それぞれが力を十分に発揮するために必要とされる素養や活動内容を多次元的に整理・明確化して共有することができた。政策・制度・個人生活などをはじめ、諸要因をマクロかつ多面的に理解することは理論的に有意義である一方、ミクロレべルでは彼らの教職・研究活動に加え、日常生活で生じる課題に丁寧に向き合うことの必要性を見出すことにも繋がった。また、東アジア諸国との比較調査を行う上での基盤固めにもなった。