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2022 年度 実施状況報告書

ブラジルアマゾンの日系移民女性による教育とアグロフォレストリーの発展

研究課題

研究課題/領域番号 20K13908
研究機関鹿児島大学

研究代表者

酒井 佑輔  鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (30632591)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード日系移民 / 教育 / ブラジル / 先住民 / アマゾン / ノンフォーマル教育
研究実績の概要

昨年度に続き新型コロナ感染拡大によりブラジルアマゾンへの渡航は実現できなかった。そこで本年度は、(1)ブラジルアマゾンの日系移民に関する歴史資料の収集・分析、(2)ブラジル先住民の自然環境観・教育思想の研究、(3)ブラジルの教育理論の基礎となるパウロ・フレイレの思想研究、を中心に進めた。
研究成果は、(1)「ブラジル先住民の抵抗と思想から環境教育を考える 」(一般社団法人日本環境教育学会 第 33 回年次大会(東京) 2022年8月26日)、(2)"A presenca da pedagogia de Paulo Freire no Japao: o protagonismo do militante ambientalista e professor da Universidade de Tokyo Jun UI "(II Conferencia Freire: Construindo a ponte entre educacao popular e universidade 2022年10月18日 CLAREC and Universidade Emancipa)
、(3)「パウロ・フレイレの教育論再読 ー"inedito viavel(untested feasibility)"に注目してー 」(日本社会教育学会 第69回研究大会 2022年9月16日)等でその研究成果の一部を発表した。また、シンポジウム「近代の人・モノ・動植物のグローバル移動と海洋・河川」(2023年3月10日)、(4)「被抑圧者の教育学ーパウロ・フレイレ(第5章)」『ブラジルの社会思想 : 人間性と共生の知を求めて』(分担執筆)(5)シンポジウム「近代の人・モノ・動植物のグローバル移動と海洋・河川」(2023年3月10日) の共同開催・コメント担当、等を通じてそ成果の一部を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度も新型コロナウィルス感染拡大により現地でフィールドワークやインタビュー等を行うことができなかった。昨年度と同様にzoomやfacebookのメッセンジャー等を駆使して関係者へのインタビュー等の調査を試みたが、現地のインターネット環境のトラブルだけでなく、インタビュー対象者らの高齢化や入院、急逝等により調査を実現できなかった。日本国内でできることとして歴史資料の収集・分析や思想研究を中心にどうにか研究を進めてきたが、研究それ自体はやや遅れていると言わざるを得ない。次年度は最終年度でもあるため、現地を訪問しインタビュー調査等を実施したい。

今後の研究の推進方策

推進方策として大きく3つ考えられる。1つ目は、実際にブラジルアマゾンへと赴き関係者及び当事者へのインタビュー調査を年2回(夏休み及び冬休み)に実施予定である。また、2つ目は日本国内に出稼ぎ目的などで滞在する関係者家族へのインタビュー調査である。3つ目は、歴史資料の収集・分析及び思想研究の継続である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染拡大によりブラジルアマゾンへの渡航が実現できなかったことや国内学会のオンライン化により旅費が発生しなかったこと等が挙げられる。次年度は(1)ブラジルアマゾンおよびサンパウロでの現地調査、(2)関係する歴史資料の収集・分析等を通して確実に調査研究を進める。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 「アマゾン流域におけるジュートの移植をめぐる一考察」に対するコメント2023

    • 著者名/発表者名
      酒井佑輔
    • 学会等名
      シンポジウム「近代の人・モノ・動植物のグローバル移動と海洋・河川」
  • [学会発表] A presenca da pedagogia de Paulo Freire no Japao: o protagonismo do militante ambientalista e professor da Universidade de Tokyo Jun UI2022

    • 著者名/発表者名
      Yusuke SAKAI
    • 学会等名
      II Conferencia Freire: Construindo a ponte entre educacao popular e universidade
    • 国際学会
  • [学会発表] パウロ・フレイレの教育論再読 ー"inedito viavel(untested feasibility)"に注目してー2022

    • 著者名/発表者名
      酒井佑輔
    • 学会等名
      日本社会教育学会 第69回研究大会
  • [学会発表] ブラジル先住民の抵抗と思想から環境教育を考える2022

    • 著者名/発表者名
      酒井佑輔
    • 学会等名
      一般社団法人日本環境教育学会 第 33 回年次大会
  • [学会発表] 地方都市における地域日本語教室NGOの現状と課題 ―鹿児島市のNGO ATLAS を事例に―2022

    • 著者名/発表者名
      山下直子・酒井佑輔
    • 学会等名
      日本社会教育学会 第69回研究大会
  • [図書] ブラジルの社会思想2023

    • 著者名/発表者名
      小池洋一、子安昭子、田村梨花、住田育法、岸和田仁、三田千代子、酒井佑輔、乗 浩子、山崎圭一、受田宏之、渋谷敦志、下郷さとみ、矢澤達宏、石丸香苗、鈴木美和子、印鑰智哉、武田千香、菊池豪人、マウロ・ネーヴェス、福嶋伸洋、エレナ・トイダ
    • 総ページ数
      512
    • 出版者
      現代企画室
    • ISBN
      4773822120
  • [備考] unlearn 学びほぐす地域と教育 特集 パウロ・フレイレ生誕100年ー

    • URL

      https://researchmap.jp/yusuke.s/works/36723760

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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