本研究の目的は、エチオピアを事例に、障害児の初等教育に焦点をあて、現状に見合ったインクルーシブ教育モデルを検討することである。また、当事者の観点を含めた多様な視点を重視する。本研究の主な学術的・社会的な意義は以下の3点である。 1.国際的に推進されている、インクルーシブ教育の在り方に対して疑問を呈し、インクルーシブ教育を捉えなおし、多様な在り方を示したこと。2.開発途上国における当事者の認識を踏まえた質的研究が十分でなかったため、本研究の成果は学術的に貢献できること。3.インクルーシブ教育の研究により、SDGsの教育目標である「質の高い教育」の実施に関して、他国への示唆が与えることができること。
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