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2023 年度 実施状況報告書

沖縄の平和教育に関する社会学的研究:マイノリティの沖縄戦体験に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 20K13925
研究機関名桜大学

研究代表者

玉城 福子  名桜大学, 国際学部, 准教授 (20843246)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード沖縄戦 / 平和教育 / マイノリティ / 教員 / インタビュー
研究実績の概要

本研究は、日本軍「慰安婦」、朝鮮人、障害者等の「マイノリティの沖縄戦体験」に着目し、沖縄における平和教育の変遷と今日的な課題を明らかにすることを目的としている。当該年度の研究の進捗状況は、以下の通りである。
2023年度は、主に平和教育の実施状況と平和教育を行う上で障壁になっているものを明らかにするために、インタビュー調査を実施し、収集したインタビューデータの分析を行った。昨年度から今年度にかけて所属が変更し、新しい所属先である名桜大学で倫理審査を受けるため、書類を提出したが、すでに沖縄国際大学における倫理審査を通過しているという理由により、審査対象外となった。インタビュー調査では、平和教育の実践経験のある小学校教員6名、中学校教員1名の協力を得ることができた。調査期間は、2023年9月16日から11月20日である。事前に調査概要をライン・メール・メッセンジャーで送り、当日に改めて調査の概要の説明を行い、同意書に署名をいただいた。インタビューの際、許可を得てICレコーダーで音声データを記録しており、音声データからトランスクリプトを作成して、定性的コーディングを行い、分析を進めた。なお、調査は半構造化インタビューの形で行った。6名の小学校教員のインタビューデータについては、分析結果を論文にまとめて2024年2月締切の『名桜大学紀要』に投稿し、査読の結果をまっている状況である。
また、2023年9月9日に韓国のソウル市にある「戦争と女性の人権博物館」の視察を行った。展示において、戦前の状況を伝えるのみならず、戦後の社会問題化のプロセスや当事者の語りを重視していることが分かった。多言語また多世代を意識した施設になっており、日本語の解説を聞くことができ、私の訪問中も多くの若い来館者が訪れていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度から2023年度は妊娠・出産・育児による体調不良や新型コロナウイルスの流行の影響を受け、研究の進捗は遅れている。

今後の研究の推進方策

2024年度は引き続きインタビュー調査及び分析を行う。また、平和教育実践の分析のまとめやマイノリティの沖縄戦をテーマにした平和教育の実践作りに向けて準備を行いたい。

次年度使用額が生じた理由

妊娠・出産・養育による研究者の体調不良及び多忙に加え、新型コロナウィルスによる影響によって、研究の遅れが生じた。研究期間を延長することで調査・研究を実施していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 沖縄における多重の危機:フェミニズムと性的マイノリティの運動に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      玉城福子
    • 学会等名
      国際韓国文学文化学会(INAKOS)
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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