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2022 年度 実施状況報告書

子育て家庭に対するソーシャル・サポートが保護者及び子どもに与える効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K13926
研究機関昭和女子大学

研究代表者

野嵜 茉莉  昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (90710278)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード子育て / 幼児期 / ソーシャルサポート / 二次分析 / 計量テキスト分析 / 質問紙調査
研究実績の概要

本研究課題は、乳幼児期の子育て家庭において、親族・社会による様々な形のソーシャルサポートが、親・子それぞれの心理的健康・身体的健康にどのような効果を与えるのかについて明らかにすることを目的としている。
2022年度の研究成果の概要を2点挙げる。1点目に、現代の日本社会において保護者に子育ての負担が集中しがちである点を問題意識とし、子育ての当事者だけでなく、非当事者も対象に子育てに関する意識について分析する計画を立案した。未就学児を持つ当事者と子を持たない非当事者を対象とした既存のデータにもとづいた二次分析を行うこととした。分析のモデルとして、当事者については、援助を受けた経験が、子育ての心理的なストレス等の心理面に影響を及ぼし、社会における子育ての受容感に影響を与える、非当事者については、子ども・子育てに接する機会が、子連れ家族を援助する意識等の心理面に影響を与え、それが実際の子連れ家族への援助行動に影響を及ぼし、さらに社会における子育ての受容感にも影響を与えるというモデルを想定した。上記について、今後継続的に分析することを予定している。2点目には、前年度の所属先異動に伴い研究フィールドを新たに広げた結果得られた成果である。幼児教育が発展途上である海外における保育・子育ての質向上を支援することの必要性から、インドネシア全域の幼稚園教職員を対象に保育における障害や困難に関する質問紙調査を実施した。自由記述による回答についての計量テキスト分析の結果、「家庭連携」に関するもの、「物的・経済的環境の乏しさ」に関するもの、「発達段階に合わせた援助」に関するものに問題は大別された。
以上の研究成果について、国内学会での発表を行ったとともに、論文の投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新たなデータを用いた分析を進め、研究成果の発表も継続的に行うことができている。

今後の研究の推進方策

本研究では、子育てにおける保護者の心理的負担を社会全体でどのように支えるのかについてエビデンスを提供することを引き続き目指す。そのために、国内外の動向調査や先行研究のレビューを丁寧に行っていきたい。また、多数の対象者から得たデータを量的に分析するだけでなく、質的分析の手法も用いることによって、より具体性が深まった知見を得ることを目指したい。

次年度使用額が生じた理由

参加を予定していた国内学会がすべてオンライン開催となった。そのため、当初予算に計上していた旅費の支出が生じなかった。次年度使用額は、質的分析を実施するため、ソフトウェアKHcoderのプラグイン購入や関連書籍の購入ね充てる計画である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] インドネシアの就学前教育における課題の検討―計量テキスト分析を中心に―2022

    • 著者名/発表者名
      野嵜茉莉・鈴木法子
    • 学会等名
      日本教育心理学会第64回総会
  • [学会発表] インドネシアの就学前教育における課題の検討―計量テキスト分析を中心に―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤慈子・厚澤祐太郎・角田梨央・野嵜茉莉・森田理仁
    • 学会等名
      日本人間行動進化学会第15回大会
  • [備考] 昭和女子大学 教員紹介・研究業績

    • URL

      https://gyouseki.swu.ac.jp/swuhp/KgApp?resId=S000417

  • [備考] Mari NOZAKI

    • URL

      http://mnozaki.web.fc2.com/index.html

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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