幼児期の子どもを対象とした音楽づくりは現時点で多くの研究が為されているとは言い難い中、本研究では、ICTのもつ多様な機能を活用した幼児の音楽表現を模索することに着目し、幼児の音を聴く姿や音楽をつくる姿を表出し、音・音楽に向かう新しい姿を師が発見することにつながるという仮説を実践的に検証した。今後、GIGAスクール構想やSociety5.0、COVID-19の対策と学びのイノベーションといった社会的状況の中で、家庭内での電子機器の配備やIoT化が進み、必然的にICTが環境の一部となって幼児が触れる機会は増えていくと考えられる。本研究はこの社会的状況に対して示唆を与える研究である。
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