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2021 年度 実施状況報告書

0~2歳児クラスの保育者と子どもの食事の実践・規範・文化の形成に関する縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K13949
研究機関千葉大学

研究代表者

淀川 裕美  千葉大学, 教育学部, 准教授 (60773158)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード保育所 / 0歳児クラス / 食事 / 保育士と子どものやりとり / 観察 / インタビュー
研究実績の概要

2021年度は、保育所0歳児クラスでの調査を2021年4月から2022年3月まで継続して実施した。調査協力者は担任保育士3名と園児6名、園児の保護者各1名である。
4月下旬より観察調査ならびに保育士へのインタビュー調査とアンケート調査を開始し、7月以前は月に2回、8月以降は月に1回の頻度で実施した。また、保護者へのアンケート調査を隔月で実施した。調理担当者及び看護師へのインタビューも、隔月で実施した。
現在、一年間で収集した観察・インタビュー・アンケートのデータ分析を進めているところであるが、園児一人ひとり、食事や生活全般における個性が観察され、保育士や保護者によってその変容の具体的な様子が語られていた。また、担当の保育士との個別の関係を紡ぎながら、徐々に園児の食事や生活全般における嗜好、癖、意思表示の個性などが具体的に語られていき、園児の食事の様子、保育士とのやりとりの様子も実際に変容していた。担任保育士3名へのインタビューからも、それぞれ0歳児クラスでの食事や子どもの育ちに関して共通の認識と異なる認識を持っていることが語られ、それらの認識は実際に担当している園児との関係性の中でも語りの内容も個別具体的に変容していた。今後、4月から3月までの一年間のプロセスにおいて、観察された食事場面とインタビューの内容から、関係を構築しながら相互に変容し合っていく様子を描出していきたいと考えている。
2021年度以降も、継続して1歳児クラスでのデータを収集すると同時に、学会発表や論文投稿を実施していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度の2020年度は、コロナ禍の影響で観察調査を開始できなかったため、2年目となる2021年度に一年遅れて調査を開始した。調査全体の計画は一年遅れとなったが、2021年度の進捗に関しては、予定通り観察調査、インタビュー調査、アンケート調査を実施できた。

今後の研究の推進方策

2022年度は、引き続き1歳児クラスでの食事場面の観察調査、保育士へのインタビュー調査とアンケート調査、保護者へのアンケート調査、調理担当者ならびに看護師へのインタビュー調査を継続して実施していく予定である。
また、2021年度に収集したデータについて分析を進め、学会発表・論文投稿を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

年度後半に収集した音声データの文字起こし発注を年度内に実施しなかったため、当初予定していた支出より少なくなった。2022年度に発注し支出する予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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