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2023 年度 実績報告書

「生態想像力」を軸とした幼小接続期のESD実践理論と実践支援ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K13951
研究機関滋賀大学

研究代表者

山本 一成  滋賀大学, 教育学系, 准教授 (70737238)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードESD / 生態想像力 / 幼児教育 / 保育 / 生活科
研究実績の概要

昨年度末に実施した公開シンポジウムの録画などを活用し、こども園や小学校等の保育者・教育者と議論を行った。さらに、幼児教育で広く活用され始めているドキュメンテーションや、カナダ・ブリティッシュコロンビア州で実践されている幼小接続期カリキュラムなどを参考に、生態想像力を通したESDのカリキュラム地図の描き方を可視化した。また、環境との出会いを通したESDを支援するツールとして、「エコロジカル・イマジネーション・カード」を作成した。生態想像力を通した学びは、環境との偶然の出会いを含んだ複線的な経路のカリキュラムとして描くことができ、子どものみならず教師の生態想像力を動力としつつ、記録と計画が一体となって進んでいくものであることが明らかになった。
研究期間全体を通して、生態想像力理論の精緻化と、実践ツールへの具体化を並行して行うことができた。理論面では、幼児が身近な事物を〈生きている〉と感じる想像力が、生物・非生物を含めた多様な事物へのケアや、その事物をめぐる生の関係性の思考につながっていることを示し、幼児教育と生活科を接続するESDの新たな視点を提示した。また、実践を支援するカリキュラム地図をはじめとしたツールを開発したことで、子どもと共に〈生きているもの〉どうしの関係を想像し探究するというESD実践のモデルを示すことができた。研究成果は幼児教育学や学校教育学以外に、文学の分野でも注目されることとなり、予想を超えた反響も得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 身近な環境を面白がる―保育環境の「意味」と「価値」を協同探求する散歩についての考察―2023

    • 著者名/発表者名
      山本一成・高谷武志
    • 雑誌名

      滋賀大学教育学部紀要

      巻: 73 ページ: 63-76

    • オープンアクセス
  • [学会発表] SDGsをテーマにした園内研究2023

    • 著者名/発表者名
      高井謙・山本一成・西村佳子
    • 学会等名
      日本保育学会第76回大会

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公開日: 2024-12-25  

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