吉澤は、「幼児の有酸素性能能力の発達」(杏林書院、2002)で、幼児期から持久的な運動(有酸素性能力(酸素摂取量))を取り入れることを推奨している。このように幼児の有酸素性能力は、健康関連指標とより強く関わっていることが示唆されていたが、1990年以降、吉澤の報告を最後に、ここ30年間わが国や諸外国においても報告されていなかった。わが国では、「様々な遊びを中心に毎日合計60分以上楽しく体を動かす」という目標を掲げたものの、具体的な推奨値が設定されていない。幼児の持久的な運動あそびを取り入れることは、様々な健康関連指標と関連していることから幼児期から重要な取り組みであることが考えられる。
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